2008年の寒行

小寒より大寒までの期間、寒行托鉢を行いました。

寒行(かんぎょう)
小寒から節分までの寒中30日間に、僧俗ともに行う修行。
一年中で最も寒い時期の修行であるために、厳しい苦行となるが、その苦行が多くの功徳(くどく)をもたらすという信仰が背景にある。
一般に寒行には僧侶を中心とした寺堂や道場での座禅・誦経・念仏・題目のほか、鉦を叩きながら民家の軒先や社寺を巡って念仏や和讃を唱える(寒念仏)、鈴を振りながら裸足で薄着して社寺に参詣し祈願する(寒参り)、冷水を浴びて神仏に祈願する(寒垢離・かんごり)などの所作がある。

托鉢(たくはつ)
サンスクリットのパインダパーティカpaiṇḍapātikaの訳で,行乞(ぎようこつ),乞食(こつじき)などとも訳される。
インドでは婆羅門(ばらもん)教などに鉢をもって在家に食を乞(こ)うことが行われたが,仏教もその風習をとり入れ,出家した僧は,厳密に定められた種々の規律に従って行乞を行い,生活の手段とした。
中国や日本では主として禅宗において行われ,軒鉢(けんぱつ)と称して家ごとに喜捨を乞うていく形式と,連鉢(れんぱつ)と称して一軒一軒立ちどまることなく道を歩く様式がある。

出典:世界大百科事典第二版より(株式会社日立ソリューションズ)